2012年07月15日 00:00

遅い

 デトロイトの夜は遅い。いや、夜が遅いと言うと普通、日本語では夜更かしという意味を表現する言葉であるが、この場合の「夜が遅い」はちょっと意味合いが違う。日本語本来の比喩的な意味ではなく、文字通り「夜が来るのが遅い」である。より正確な表現をするのであれば、「日没が遅い」と言うのが正しいのであろう。

 子午線との位置関係、緯度、季節、サマータイム等など、日没の時間に影響する要素は多々ある。で、それがどれも日没が遅れる方向に作用するとどうなるか。極論してしまえば、夏至近辺の北極では日が沈まないわけであり、北欧などでも深夜まで明るい「白夜」という状況がある。そして、もう少し緯度が下がるとどうなるか。つまり、小生が今居るデトロイトの状況になるわけで…夕暮れが夜9時なのである。

 夕食を食べに出て、7時。まだ明るい。夕食から帰って来て8時。まだまだ明るい。部屋で一休みして9時。ようやく夕暮れ。日曜以外だと近所のショッピングモールが閉まるのが午後9時。あぁ、閉店だと店を出て、ようやく夕暮れ。そこから宿に帰ってみりゃ、まだプールで泳いでる人が居る。そして、そんな状況でも日本と同じく、朝4時半くらいいは日が出てる。

 えっと…その…何だ。これはなんと表現したらいいのだろう。小職程度の知識では、この状況ををうまく言い表せる単語が思い浮かばない。結局出て来たのは、「夜が遅い」である。こんなふうに、一般的な日本語でうまく言い表せない状況というのが、おそらく世界のあちこちにあるのだろう。そう考えると、やっぱり世の中広いんだなぁ。
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